今回はちょっとエエ話。
貧すれば鈍する?(たとえがヘン?(^^;) とやらで最近立て続けに
電化製品が壊れてもうた。
半月前には電気ポット、そして一週間前には洗濯機。
明日どころかその日の米びつの心配なカナカナゼミ(そのヒグラシ)の
私には、値段のかさばる家電品の故障がいちばん日常生活に支障を来たす。
で、コーヒー好きの私は一日何度も笛吹ヤカンで夜間でも湯を沸かすのだが、
職場でついそのことを漏らすと、同僚が即座に「ああ、それなら使ってない
のが一つあるからあげようか」と。
私は心の中で感謝しながら、「いえいえ、ネットで廉いの見つけるから。」と
断った。そして、迂闊に愚痴をこぼしたことを後悔した。
(ヤカンは無論今だに昼間でも活躍中である。(-_-;)
で、今日のこと。私はまたもや職場でうっかりと、洗濯機が壊れてもうたと
愚痴ってもうた。と別の同僚から、「親族が引っ越して新しいのを買ったので、
一つ余ってる。あげようか。」と。
で、無論、感謝しながらもそれを断った。
・・・・・・
二つの例共に、私の愚痴に自然に反応した他人からの善意である。
で、そもそも愚痴をこぼした私が根本的に悪いつーことを前提に
書くのだが・・・、
人は「話の流れ」についつい乗せられてしまう、つーことがよくある。
もう二十年以上前のことにはなるだろう。私は当時、タンクローリーの
ネジマワシだったのだが、或る日同僚との雑談で「バックミラーのカバー
があれば立ち木に触れても割れないね。あれ欲しいなあ」と漏らした。
と、そばの二十歳前後の新入社員が「あっ、それ私余分なやつ持ってます
からあげますよ」と。私は使い古しのものかと、軽い気持ちで「そりゃ
ありがとう」。
翌日、その新人の同僚が持ってきたバックミラー・カバーは箱入りの
新品であった。私は「こりゃ、新品じゃないか、幾らした?」 新人、
「二万5千円です。乗ってるローリーのメーカーのと間違えて買ったので
使えないのです。どうぞ。」
「アホか。君はアカの他人にプレゼントする為に毎日汗して働いて節約
しているのか。人が好過ぎる。」と叱った。
この場合も、新人の同僚が、「話の流れ」に乗せられてまったのである。
・・・・・・・・・・
この度の二つの私の家電品故障に際しての、同僚の反応はあの時と同じで、
元来、そもそもから人間が持つ反射的な善意に、決して甘えたりしては
ならぬと私は自戒したのだった。
二人の同僚とも、毎日顔を合わすが飲み友達のような格別親しい間柄つー
わけではない。私が職場を去ればそれっきりである。二人が私にくれようと
した家電品も二人の身近な人たちに使ってもらう方がずっとエエのは間違い
ない。
と、まあこんなわけで、今日も脱水の壊れた洗濯機からびしょびしょの衣類
をベランダに干す私でありました。こーゆーのもまた楽しからずや ♪