画家のヴァン・ゴッホは、「生きることは苦しみだ」と言って死んだ。
作家の森鴎外の死に際の言葉は、「つまらん」だったそうな。
ゴッホの生涯は、苦しみだらけの連続で、鷗外の人生はつまらないもので
あったのだ。私は彼らに、憐れと同情を禁じえない。
後世の人がどんなに持ち上げて、時には神様扱いし歴史にその業績を刻もうと、
死んでまった本人に何の関わりがあろう。
人がその人生で、何物をも創造せず、同時代の社会に対して何らの貢献を為さずとも
その終わりに際して「ああ、幸せな人生だった。」と納得して死ぬこと、すなわち
「自己満足」して死ぬことこそが重要なのであって、
決して、赤の他人の評価(後世なんぞのそれはもとより)が、自分の人生の評価に
必要なものではない。
自己の人生は、自分自身で評価すればそれでエエのである。
人生は「自己満足」に尽きる。
人それぞれが、「何」を思って死んでいくのか、そんなこと誰にもわかりようは
ない。
私は幸せな人生をこれまで送ってきた。たぶん、死ぬまでそうだ。
ゴッホや鷗外のような人生でなくて、つくづく幸せだと心から思う・・。
ああ、幸せだ。幸せだ。私はとことん幸せだ。
くそったれ ♪