昨日の新聞に、朝日新聞がスクープ ? したいわゆる吉田調書にある
「フクシマ第一原発の職員の9割が、所長命令を無視して第二原発に
逃げ出した。」との記事に関して、
反原発論者として知られる小熊英二慶大教授が意見を開陳している。
「逃げ出した職員について何人も責める資格はない。」と。
およそ反原発の立場のとるべき態度ではない。二重基準、偽善もエエ
ところである。
かって、地球温暖化の危機が世界的に喧伝されて、いわゆるエコ・ブ
ームが起こった際の解決策に原発への依存を想定しながら、それを
口にするのはためらい、電力会社の宣伝文句「クリーン・エネルギー」
の言葉を耳に栓をしていたのが大半のエコロジストたちである。
フクシマの事故が起きたとたん、このエコロジスト連中はいきなり
反原発陣営に雪崩をうって寝返った。
目下、日本は1起の原発も稼働しておらず、大半の電力エネルギーは
化石燃料でまかなわれている。
CO2の排出、温暖化ガスの排出問題はどうなったのだ ?
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メルトダウンによって、浪江町他の福島県民や第一原発に居残って
事故処理にあたった50人の職員は被爆したのだ。
事故後、ある原発再稼動に関するヤラセの公聴会で電力会社の社員が、
フクシマではただの一人も死者が出ていない、とのたもうた時は、
私は耳を疑ったものだが、
「反原発論者」の小熊英二が、原発事故の当事者が、事故に際しては
逃亡が当然だと訳知り顔にのたもうたのにもあきれ果てて絶句。
いわゆる左翼陣営の軽薄さ、底の浅さを感じて最早言葉もない・・。
オリンピックの誘致に際して、福島の復興を名目にしながら、一方で
「東京はフクシマから250キロも離れているので安全だ。」と言った
安部ちゃんの態度といったい、どこが違うのだ。