年の暮れの安部ちゃんの靖国神社参拝について、世論調査
では70%が支持を表明しているようである。
メディアの大々的な批判の度合いとは、随分と乖離がある。
なぜか?
最近の日本社会の大勢を占める嫌韓・反中ムードが世論調査に
反映されたのである。
靖国参拝となると、メディアは、いの一番に韓国と中国の反応を
報道するのが常。(このたびは加えてアメリカの反応も)
この、自国の首相の言動を批判するのに、バカの一つ覚えの
ようにいつも「外圧」を利用することが、間違いなのである。
なぜ、日本人の心や考えを尊重しない?
いわゆるA級戦犯は、子供でもわかるおよそ勝ち目の無い戦に
国民を引きずり込み、(アメリカ大陸を制圧して、ワシントンを
占領できる見込みがあったか?)
日本が海外の植民地を失い、本土の制空権を失っても、「一億
総玉砕」を標榜して、竹やりでB29に立ち向かえ、と馬鹿げた
方針で、日本国民、および日本国土に損害を与え続け、
挙句の果ては、オキナワ・ヒロシマ・ナガサキの惨状を招いた
のであった。
※ 勝敗の帰趨が決まった後の原爆投下については、実験
あるいは、アジア人蔑視、あるいはソ連への警告等そ
の要因については諸説あるが、いずれも早い段階で連
合国側の無条件降伏の要求を呑んでおれば投下される
ことはなかった。
「体制護持」にこだわった為に、ポツダム宣言の要求
を蹴った、と言われているが、昭和天皇は退位によって
日本が救われるならば、とこだわらなかったであろう。
毎年、皇居内の田んぼで、自ら田植えや稲刈りをされる天皇
陛下が、1978年にA級戦犯が靖国神社に合祀されてから、
それまで毎年続けていた参拝を止め「これが私の心だ。」と
のたもうたのは、
「瑞穂の国・日本」の国土を荒廃せしめ、多くの「臣民
(わが子)」の命を失わしめた政府軍部の指導者にたいして
の言いようのないほどの怒りからであるのは言うまでも無か
ろう。
一口に「英霊」というが、普通の銃撃戦で銃弾や砲弾に倒れた
兵士ばかりではない。敵の機関銃の銃弾の嵐の中にほとんど無
防備で、突進してゲームの的のようになって打たれて倒れる者
がほとんどで言わば軍指導層の戦略戦術なしの無駄死にであった。
さらに、最低限の補給なしで、飢えや伝染病にやられ、敵との
戦闘どころではなく、おまけに上官からのイジメさえあった。
多くの戦死・戦病死の兵士は、故郷から遠く離れた戦場で、
倒れても、埋められて供養されることもなく、置き去りにされ
ただ鳥やウジに食われるがままであった。
その無残さ、悲惨さをせめて国家の意思として神社に祀って
遺族の無念さを救いたいつーのが、本来の靖国の趣旨であった
はずである。
「東京だよ、おっかさん」の世界は、すべての日本人の心で
あったのだ。
その神社に、国家国民の命を守るべき軍人でありながら、
無能で人でなしの指導層(戦犯)の連中が神として兵士と共に
祀られるようなことは断じてあってはならぬことだ。
「A級戦犯」は戦勝国にとってだけではなく、日本人にとっても
超ド級の「戦犯」なのである。
安部ちゃんの靖国参拝を批判するのに、韓中アメリカを持ち出す
必要はまったく無い。
もし、メディアが、必要以上にそれらの国の「外圧」を報道しな
ければ、世論調査の結果は全く逆になっていただろう。
相も変わらず、おそるべきメディアの無知さ、バカさ加減である。