朝刊を見てビックラ。
政府主催の
雇用問題を論じる「有識者会議」の場において、
一部の委員から、「解雇の規制緩和・自由化」を進めるべきである、
つー意見が出されて会議が、ほぼその方向に定まったそうな。
会議のメンバーの名前に、あの新自由主義路線の信奉者、竹中平蔵
さんがあるのを見つけて、やっぱしなあ・・・。
竹中さんは、今では「小泉内閣時代の日本は、株価が上がった時代だ」と、
TV討論会などでは自慢している。
アメリカの意を受けて、企業側に立った規制緩和で、非正規労働
者を大量に作り出し、日本の社会構造を根本的に格差社会に変え
た張本人である。
その「元祖・規制緩和」「自己責任論者」である竹中さんの主張が、
会議でそのまんま通ったようである。
ふんとに文字通り「何にもしなかった」民主党政権に比べて、今の
安部ちゃんは、シロウトの我々が心配になるくらい、政治家らしく
活発に動いている。それはエエとしよう。
が、結局のところ、(小泉政権がそうであったように)企業サイドが
豊かになりさえすれば、エエのだ。つー考えのようである。
(でなければ、会議メンバーのこんな人選はするまい。)
労働者の生活は、小泉・竹中内閣時代から悪化してきたのであるが、
またもやそういう社会の再来なのかなあ、と今朝の新聞を見て愕然
とした・・・。
たぶん、この十年の間に、労働者の正規・非正規の割合は、同じに
なるだろう。
国会の答弁で、「効率的にして、柔軟にして、かつ自由な労働形態」
と非正規のことを形容する大臣も最近は現れるようになってきた。
「ブラック企業」とか「貧困ビジネス」とか「ワーキング・プア」
なんて、昔は聞いたことがなかった言葉も今ではありきたりの社会に
なってまった・・・。
「アベノミクス」は、結局「小泉・竹中構造改革路線」の継承なのかしらん・・・。
やっぱし安部ちゃんも、企業の景気、銀行の景気こそがすべて、
つー感覚なのかなあ・・・・。
朝刊を見て、ふんとガッカシした・・・。