トップ・セールスの成果である、としてベトナムへの原発プラントの
建設契約の締結を自慢した、前政権の連中(菅ちゃんや仙石、前原等)
に負けず劣らず、
新政権の安部ちゃんも、「武器輸出三原則」を、なしくずしに拡大
解釈・運用して、武器(戦闘機)の部品の輸出を容認するようである。
確かに、人間生きて行く為にお金(すなわち経済)は大事。
最低限のそれが無くては、人として誇りを持って生きていくことは
不可能である。
(「下部構造は上部構造を規定する。」カール・マルクス)
だが、「ならぬことはならぬ」こともある。
人体を蝕む麻薬・覚醒剤を、売ってお金を稼ぐことや、人身売買を
するような犯罪行為である。
ヒロシマ・ナガサキに続いて、フクシマを経験した日本人が、一片の
思慮も反省もなく、共産党(労働党)一党独裁政権のベトナムに
原発を売りつけたことには、呆れて言葉がないほどである。
ベトナム現地のプラント建設予定地の住民は、およそ建設反対なぞ
できまい。原発稼動後の事故に対しても抗議も補償の要求もできな
いことは目に見えている。
エネルギー資源に乏しいベトナムへの原発建設はエエことである、
つー認識は、覚醒剤を体に打つと気持ちがエエ、つーのと同じ理屈。
覚醒剤が体も心もボロボロにするように、原発もフクシマのように、
ひとたび事故が起きればその土地と生き物はボロボロになるのである。
武器輸出についても、同じ。ミサイルや戦闘機、戦車やロケット砲が、
人間の病気を治したことはいまだかってない。
毎日起きているシリアや北アフリカの悲惨な現実は、先進工業国が
輸出している武器によってもたらされたものだ。
幾らお金になり、そしてその製造が、雇用をもたらすとしても、やはり
「ならぬことはならぬ」のだ。
原発も武器もその最先端の開発技術を持つのであれば、それを民生に
生かして、それで金儲けすべきだ。
(ハヤブサの技術を持つのに、なにも武器を開発する必要はあるまい。)
原発プラントや武器の輸出は、麻薬・覚醒剤の輸出と同じである。
前民主党政権の連中も、(この先、はっきりとどうしていくのかは、
わからないが、今のところ)安部ちゃんも、ヤクザ・マフィアの
連中と何ら変わりない。
(武器の輸出による金儲けを認めておいて、その一方で、子どもたちには
「道徳教育が必要だ。」なんて笑止千万である。)
ならぬことはならぬ のだ。