朝刊に怒りの投書をみる。
岩手県の公立高校の入試で、試験会場への携帯電話の持ち込みを
禁止していたのであるが、
「荷物置き場」で、バイブレーションの振動に気付いた巡回中の
試験官がそれに気付いて発覚。持ち主の生徒は、その時行われて
いた科目の試験終了後、不合格を宣告された。
やれやれ、である。この試験官、教師だと思うが、「知らん顔」を
してその場を離れればエカッタだけのことである。
日本社会の特性だが、「上」には弱いが「下」には強いつー、いわ
「奴隷根性」の持ち主が多い事があげられる。
「上」に弱いのは、会社組織で、生活のかかっている宮仕え(家来)
であってみれば、仕方のない面もある。が、「下」の弱者に権力を
ふりかざすことぐらい卑しいことはない。
不合格を宣告された中学生の子にとってこの受験は、ひょっとしたら
人生をかけた選択であったかも知れない。
(公立高校の受験つーことは、その選択はいうまでもなくその子の
家庭の経済的な側面も考慮の裡であったろう。)
ふんとに、日本では、いったい何が大切かがわからない法律や規則の
奴隷である「法匪」が教師にまで拡がってきたのかと暗澹たる気持ち
にさせられるのである。
岩手って、宮沢賢治のふるさとだぜ・・・。