自民党の石原幹事長、先日のイタリアでの国民投票で示された
反原発のうねりへの感想を問われて、
「集団的ヒステリー」と表現。
ったく、父の東京都知事といい、息子といい・・・
この無神経さにはつくづく呆れる。れでも日本人かのい。
ドイツ国民もイタリア国民も、チェルノブイリの時からずっと
反原発運動が盛んであった。今に始まったことではない。
ヒロシマ・ナガサキを経験した日本人は、その核による惨禍
の実態がいかなるものであるかを、世界でどの国の人たちよりも
知っていながら、世界で3番目の原発大国になった。
石原幹事長の言うように、確かに基幹産業のエネルギーの
必要性からは、直ちにすべての原発を廃止することはできまい。
だが石原幹事長の親族が東電社員であるという、プライベート
なことすらも、発言に結び付けてしまいかねないほど、被曝の
歴史のある日本では、あまりに無神経過ぎる言葉だろう。
こういう人物が、政府のフクシマ原発事故の処理の批判を
しているのかと思うと、日本の政治の未来は絶望的だ。
権力のうまみを知って、それに執着する元全共闘世代の
仙石や菅ちゃんの手練手管にも呆れるが、最大野党の幹部の
感覚がこれでは・・・
「ヒロシマ」の経験が全く生かされていない。
これが井伏鱒二の「黒い雨」や新藤兼人の「原爆の子」の
国の政治の指導者だろうか・・・・
どうもならん。
フクシマが再度爆発して、南向きの風が吹いて東京の
永田町を放射能で汚染し、
この国の政治家の歪んだオツムを放射能で覆い尽くすしか、
日本政治の再生は有り得まい。