BSで面白いものを見た。
オリバー・ストーン監督の中南米のドキュメンタリー。
左翼政権の政治の現状を撮ったものである。
その中の一シーン。
アメリカの前大統領ブッシュと当時のチリ大統領との
議論。資本主義文明発展の原動力は ? の問いに、興奮
したブッシュは、「それは戦争だ !」
正直なブッシュ。(この映像は配信されなかった。)
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オバマの外交で、彼が最も成果を誇るのは、「この契約の
成功によって、○○万人のアメリカ人の雇用が確保された。」
まさに今日の、中国への戦闘機200機の売却契約成立のオバマ
の声明。
結局のところ、オバマの倫理観・道徳観は資本主義世界観の
制約に決定的に作用されざるを得ない。
オバマが、一議員一社会運動家であるなら、彼の人格はその
活動の原動力であり、それはすぐさま反映される 。
だが、巨大な資本主義国家の指導者である現在の立場にあっ
ては、彼の道徳観は資本主義のうねりに飲み込まれてしまう。
一人でも多くのアメリカ人労働者に職を与える為には、それが
地雷産業であろうと核兵器製造産業であろうと問題にならない
のだ。
日本人は、そのことをイヤでも認識するべきだ。
核兵器廃絶運動にオバマに過度な期待をするべきではない。
アメリカの繁栄のひとつの要因は、まさに核兵器の世界最大の
所有国であることに他ならぬことであるからだ。
TPPも、アメリカ主導のまごうことなきブロック経済圏の構想
に他ならぬ。
我が国の代表のアホな菅ちゃんは、それがわかっていない。
「新しい開国」とか何とか、ふんとにおめでたい限りである。
菅ちゃんのもともとの理想は、ヨーロッパの社民主義社会で
あるはずだ。TPPくらいその概念から遠いシステムはないで
あろうに・・・。
この菅ちゃんつー人間には、人として揺らぐことのない信念
つーか背骨がないね。
文明感・世界観・あるべき国家感つーものが、(例えば中曽根
元首相のように) ない。全くない。
なんじゃ、こりゃ・・・・・ (-_-;)