マグロやクジラの資源保護が問題になると、最大の消費国である
日本が当然その批判の標的となることになるのであるが、
その反論として必ず出てくるのが、いわゆる「伝統的食文化論」
である。
江戸時代以降の沿岸捕鯨や沿岸マグロ漁のことを指すのであれば
その主張にも一理あるだろう。
だが、遠く南氷洋での数千頭にも及ぶ近代捕鯨や、大西洋にまで
遠征する数十隻でのマグロ漁船団のハエナワ漁を、日本文化の
伝統と言うはあまりに牽強付会に過ぎよう。
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百歩譲って、マグロやクジラを食べることが、日本の食文化の伝統
であるとしても、それらを絶滅させるほどの事態に至るならば、
我々日本人は、そんな殺生で非生産的な伝統は、この際きっぱりと
断つべきであろう。
今夜の一曲
「 四月になれば、彼女は・・」 歌:A・ガーファンクルル
http://www.youtube.com/watch?v=TL2dsUsXPyo