ネジマワシの仕事での役得といえば、季節の移ろいがわかること。
街中も郊外も山ん中も、それぞれの季節を空気で感じ取ることができる。
だが、それにも増して、これこそネジマワシならではの役得だ、と
思うことがあるのだ。
それは、行き交う人々の表情を観察できることである・・・。
信号待ちで、横断する人々(チャリンコのおばさん、サラリーマン風、
登下校のこどもたち、高校生、おばあさん、乳母車を押すお母さん。etc・・・。)。
バス亭で待つ人々。足早に会社や学校に急ぐ人々・・。
ワン公に散歩に連れられている人々、赤ちゃんを胸に抱いて、
話しかけながら歩いてるまだ十代とおぼしき少女・・。
キリッとした表情で、まっすぐ前を向いて颯爽と歩く女性・・。
私が歳を食ったせいかも知らぬが、十人十色の彼等のその表情に、
背負っている人生が投影されているような気がして・・・。
今日は数十人、いや数百人の人生を覗いた・・・。
ああ・・、ここにも一つの人生、一つの宇宙があるのだ・・・。
今夜の一曲 「 童神(ワラビガミ) 」 歌:古謝美佐子
http://jp.youtube.com/watch?v=V7V-wJYlggc