木管楽器にクラリネットとオーボエがある。
いずれの楽器も、木管楽器特有の、温かみのある音色を出せるので、
オーケストラ曲では(勿論ソロの演奏でも)その曲の最も大切な部分に
用いられている。
クラリネットの音色と雰囲気が、いかんなく発揮されているのは、日本の
古い流行歌の「サーカスの歌」や、舟木一夫の歌う「北国の街」の前奏等・・・。
チンドン屋においても、クラリネットの調べは欠かせぬものであるが、
その感傷的なる音色が、日本人の感性に共鳴するのかもしれない・・・。
オーボエの場合では、
「Califfa 」 「 ガブリエルのオーボエ」(いずれもエンニオ・モリコーネの曲)
などが極めつけである。
フルートの音色は、尺八の音色に似ているが、オーボエの音色は、
(およそメロディとは言えぬ笙・ひちりきを除けば)日本の楽器には
出せない音色といえる・・・。
厳密な意味において、単独での演奏が可能な吹奏楽器は、オーボエ
のみだろう・・・。(フルートもリコーダーもオーボエほどには、奥行きが
足りず、人間の複雑さや混沌を現すことには無理がある・・・。)
(↑ 怒ってはならん。素人のごたくじゃ。文章の流れつーこともある。)