ストラビンスキーやシェーンベルグと、モーツァルトや
ベートーベンを音楽家として同列に評価することは、
ヒットラーは、マザー・テレサと同じ人間だ、というに
等しい。
我が国の歌謡界においても、ふつうの日本語ができ
ないドリカムや、音痴のサザン・オールスターズを、
森山良子や天地真理と同じ歌い手である、と認める
ことはできぬ。
ただ、残念なことに、一風、毛色の変わった音楽もどき
(実は雑音)に日本国民が騙されたことはたしかである・・・。
それは、アメリカ直輸入の新自由主義を奉じた、コイズミ
さんに熱狂的に傾倒した多くの日本国民の姿と相通じる
ものがある・・・。
だが、もうここらで、音楽も政治も目を醒ます時である。
「変わった」ことを主張する資格のあるものは、徹底的に
常識をわきまえなくてはいけない。
(十代で、その他の凡庸な絵描きが四十になっても描けな
いような具象画―「母と子」を描いたパブロ・ピカソを見よ!)
音楽に「面白さ」なんぞ、必要ない。「癒し」こそが音楽の
本質なのだ・・・。
今日の一曲
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 「 La Folia 」 作曲:コレッリ
http://www.youtube.com/watch?v=esldkznHovU (1653-1713)