幾ちゅになっても美味しいものに、冬にはぜんざいお汁粉、夏には抹茶オーレ
(のアイス)がある。
ぜんざいの、もとい、現在の私のように、常識・非常識の全てを兼ね備えた
知的な初老の年齢になっても、今なおウンコ暑い日本の夏にたしなむ抹茶オー
レの美味しさは格別なるものがあって、いつも鼻がもげそうになるのである。
さて、この抹茶オーレであるが、俗説として、オーレと言うのは、フランス語
で、イタリア語ではラテと言う。コーヒーのカフェオーレ、カフェラテと同じ。
牛乳の混入度に幾らかの違いはあるが、基本的に同じものだつー説がある。
が、今一つ私は別な説をご紹介したいと思う。
根拠があるわけではないのだが、私の推測によれば、抹茶オーレは、安土・
桃山時代、すなわち南蛮時代にポルトガルから伝えられたものだと推われる。
日本でこれを最初に正式に?口にしたのは時の権力者の織田信長で、ポルト
ガル人宣教師によって伝えられた製法によって、冷蔵庫のない当時のこと、
抹茶オーレを製造できたのは、富士山麓の天然の氷を保存可能な洞窟を所有
していた大名である北条氏のみで、その献上品であったとか。
で、信長が安土城でこの抹茶オーレをたしなんでいた時、小姓の森蘭丸が、
羨ましがって、「殿、身どもにもそれをおじゃれ。」とねだった時、信長が
「しばし、待ちやれ(待っておれ)。」と叱ったのであるが、
この「待ちやれ」が、時の変遷を経て、「まっておーれ」→「抹茶オーレ」
と転じたものであろう。
たしかにあの美味しさには、何時間でも待つ値打があろうというものだ。
さて、今夜はビイルのつまみに抹茶オーレといくべい。ひひひ。
オーレ ♪