ビートたけしが、映画監督として高く評価され、フランスの勲章を授与
されたそうな。
こと映画に関しては、フランス人の審美眼には???である。
先日亡くなったポーランドのアンジェイ・ワイダ監督やイタリア、ネオ・
リアリズムの監督たちの映画に比べて、フランス映画には、傑作といえる
ものは「禁じられた遊び」のみで、甚だ不毛の国柄であるのだが、
このたびのビートたけしへの勲章授与は、まさにそれを証明したと言える。
黒沢明や小津安二郎、溝口健二監督の映画には、我々日本人も強い感動を
覚え、外国で彼等が高い評価を受けているのは当然だと思うのであるが、
ビートたけしの映画なんて、(BSでよく放送されるので)時折覗くのだが、
つまらなくて最後まで観たことが皆無。
ああした作品に高い評価を与えて、国家の最高勲章を授与なんて、つくづく
フランス人の審美眼(ニブイ感性)に呆れた次第であった。
そしてフランス(パリ?)で評価されると、すぐに有頂天になる日本人の
浅はかさにも実に情けない思いがするのだ。
歌舞伎界なんぞもそうだが、もうエエ加減にフランス人の審美眼のラベルを
疑うべきである。
フランス人なんて、道端のワンコのウンチを、我々日本人が「禅のココロに
通じるものがある」とでも言おうものなら、たちどころに「トレビアン」と
返してくるバカな民族である。
昨年あったパリでのテロ事件の際、オランド大統領が「これは戦争である。」
と喚いた軽薄さを思いだしてみればエエ。
フランスの勲章なんて、何の値打もない。芸術家にとって、受賞は恥である。
私の田舎のニャンコたちは、フランスパンなんて見向きもしない。みんなパン
をまたいで通り過ぎる・・・。