に「カブト虫ってどうやって捕まえるんですか?」と訊かれる。
その後、おばあさんに「ひ孫の為に、クワガタを捕まえたいのだけれど、
この公園は夜でも開いてるんですか?」と。
いずれの相手にも、「朝になれば天敵逃れで地面に潜ってしまうのが普通
ですよ。
公園よりも、深夜の近くの道路や橋の街灯の真下に仰向けでよく転がって
いますよ。住宅街でも街灯にはよく飛んで来ます。」と答えたのであった
が、
今さらながらに、都会の子供たちのカブト虫、クワガタムシ人気に驚いた。
(と同時に、大人たちの知識の無さにも??)
ニャンコのうんこを買いによく行くデスカウント・スーパーにもカブト虫
が売ってあるのだが、子どもの頃の経験からすると、カブト虫やクワガタ
は、エサを吸う時以外は土の中に潜ってまってさほど面白い虫ではない。
れよりも春の青虫や、セミの幼虫を引き出しに入れておくと脱皮していく
のを間近で観察できたことの方がよほど面白かった記憶がある。
(今の子ども等は蛆虫をモンシロチョウの青虫と間違えるんじゃないかし
らん。
)
・・・・・・
幸いにも、この周辺は緑も水もわりに豊かな地域で、通勤路わきの畑で
はよくキジを目撃したりもする。去年には神社の森でフクロウも見られ
た。
子どもたちとその親は、そういう所の近くに住んでいるのを意外と知ら
ないのやも。
我々の子どもの頃には、食べられる雑草や木の実は年上の子どもに教わ
って道すがら食べたり、休みには裏山に遠征に出かけたものだ。
虫や魚でもそう。私は特に昆虫等に興味のある方でもなかったが、ごく
自然に子どもたちにとってのあたりまえ?の知識は覚えて行ったと想う。
今の子どもたちにはあまりにも自然と触れる機会が少ない。(その象徴的
な事件が、あの大津波での大川小学校の悲劇だろう。裏山に逃げれば助か
ったのに、傾斜のあるヤブの中を歩くことの困難さを必要以上に過大視し
た教師(おそらく田舎育ちではあるまい。)の臆病な想像力が、裏山に
子どもたちを誘導することを躊躇させたのであろう。
これからは、学校給食に、カブト虫のフライや蛆虫のムニェルをどしどし
出さんといかん。ありゃあ美味いぞお ♪