恒例の朝ドラ評。
番組のスパンが半年なので、せわしないわい。
さて、ヒロインが私のお気に入りの土屋大砲つーことは、ひとまず置く。
番組の第一印象は能がないねんがヒロインの「海女っこ」の二番煎じ。
「海女っこ」は、ひとえにヒロイン能がないねんの底抜けの明るさ、天然
ぶりの魅力にあったのはいうまでもない。ばあばの宮本信子さんをはじめと
した共演者のキャラの魅力も多少はあったけど。
あれはストーリーの荒唐無稽さをはじめ、あらゆるばかばかしさを
能がないねんの魅力がカヴァーしたのである。
で、「まれ」だが、「海女っこ」の二匹目のなまずを狙ったのは疑いない。
が、共演者の顔ぶれが、宮本信子さんや蟹江敬三さん等に比べると
演技力が数段劣るのは否めず、学芸会並みの放送日もある。
そして、これは朝ドラの根本的な欠陥なのだが、ヒロインの周りに群がる
人間が多過ぎる。
子供の進路問題なんて極めて家族のプライベートな事柄であるのに、
町内のわけのわからん連中がやいのかいの。あり得ない。非現実的。
なんで、まれの夢にガッツ石松がからんでくるのだ?
家族つーものは、もっと社会から孤立したものだ。
さればこそ家族の値打ちつーものが存在するのである。
朝ドラには、ひとつの家族が生きていくのに必要な最小限のプライバシー
空間がそもそも存在していない。
わいわいガヤガヤやればエエつーものではないのだ。
つーわけで、またもや「まれ」よお前もか。つーところである。
主題歌は、実につまらん。覚えられんし。
ま、「マッサン」の軍歌よりはましつー程度かのい・・。
(「花子とアン」の主題歌はエカッタがのい。)