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何とか生きておりまする・・・ (^^ゞ
by 見沼田んぼの草刈りじじい
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日本における「公平(公正)さ」の概念について



わが国においては、消費税(付加価値税)の課税導入や税率の
アップの際に、政治家が必ず口にする言葉がある。

曰く、「 全国民が等しく負担を分かち合う税制、すなわち全国民
    に「公平」に増税となる消費税に何卒ご理解いただきたい。」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


日本政府が、歴史的に政治経済政策をお手本とするヨーロッパに
おいては、そのほとんどの国が付加価値税(消費税)を導入して
いるが、食品・生活必需品は、まず無税である。

つまりは、人間が生きて行く為に、必要欠くべからざる品物には
税金は掛からず、車や宝石、電化製品等のぜいたく品にのみ課税
されるのが消費税。(軽減税率と呼ばれるものの採用である。)

そうすることが、人間社会においては「公平」な政策だからである。


ところが、日本においては、このいわゆる軽減税率導入の常識的
政策論議が全くと言ってエエほど行なわれていない。

わずかに連立を組んでいる公明党のみが、か細い声でチョロっと、
つぶやいているばかりである。

金持ちと貧乏人が同じ額の税を考え支払うことが、日本にあっては
「公正・公平」。

金持ちは多く支払い、貧乏人は税を免除される、つーのが欧州に
あっては「公正・公平」。

日本人とヨーロッパ各国の人達は、同じ人間であってもかように
「公平さ」の概念、捉え方が違うのである。180度真逆である。


さもありなん。

東日本大震災で、世界中、とりわけ自分たちの学用品さえ満足に
買えないアジアやアフリカ、南アメリカの貧しい子ども達が、懸命に
貯めた貯金やこづかいを、

我々日本人は、善意の義捐金だからと平気で臆面も無く受け取り、

反面、生きて行く為に必要でもないオリンピックの為に、建設費に
千数百億円はかかる新国立競技場や豪華な選手村を作る計画に
日本中が躍起である。

日本人の「公平・公正さ」とはこういうものであったのだ。

なるほど、学校の通知表にオール3をつけたり、運動会の徒競走
で手をつないで一緒にゴールさせて順位をつけないことが、

日本においては「公平さ」つーのであるから、まあ、いまさら何を
つーところか・・・。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・

アメリカの核の傘に守られて東西の冷戦を生き延びながら、「世界
で唯一の被爆国」として反核を訴え、原発を輸出。

地球上の7つの海で魚を獲りたい放題。
それが唯一の食糧でもなく、飢えて死ぬわけでもないのにイルカ
やクジラの捕獲。(固有の文化を守るのは公正だぁ!)

種を全滅させるほど、日本人だけで食い尽くしたウナギ。


これらの事を言うのは「自虐史観???」

まさか・・・。   「公平史観・公正史観」だと私は思うけど・・・。


ま、( かって、日本の歴史家がただの一度も指摘しなかった)日本人の
特性?も一応は付け加えて、弁護しておきたい。

( 日本人にキリスト教が本質的に根付かない理由の一つでもある。)

自分の家族がたとい餓えても、日本人は生涯に一度はお伊勢参りや善光
寺参り、金比羅さん参り、あるいはその属する宗教やお上の最上級に
位置する寺院や神社への(金、あるいは労働力)の寄進を厭うことはなかった。

日本人のその「公平感・公正感」は、必ず幾ばくかの「自己犠牲」を
伴うものであり、

それゆえに、その時の為政者を含めた「お上」の倫理に依存する =
すなわち「お上の無謬性」を無条件と形容してもエエほどに信ずる
人の好さを抜きにしては、それを論じることは到底不可能である。

ただ・・・

残念ながら(?)、昨今の消費税論議やオリンピック招致論議に関しては、
この日本人の特性の発現は皆無であった。

ただただ、「庶民」のいじけた「事なかれ主義」「みんなでやれば怖く
ない」「物言えば唇寒し・・」のこれも我々日本人の民族的特性が顕れ
たのみであった。

震災の復興よりもオリンピックを優先させること、
貧乏人からも等しく税を徴収すること、
原発事故の放射能漏れより、輸出による金儲けの方を優先させること、

これは、「公正で公平」な行いか ?

神、いや「天」に誓ってそう言えるか ?
by mana1563 | 2013-10-06 09:08 | Comments(0)
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