とある日の午後。つけっ放しのラジオをなんとなく聴いていた。
ヨーロッパの旅?つー企画。
ピアニストの仲道郁代さんの妹さん(この人もピアニスト)が
ゲストで出演していて、ドイツ留学時代の話・・・。
この人(名前は忘れた。知らん。)が、ある音楽学校(大学?)
に入ろうと試験の前に学校を訪ねて構内を見学し帰ろうとすると、
そこの先生らしき人が、彼女に「あなた、時間ある?」と。
「こっちにいらっしゃい。」と案内されたのはピアノのある部屋。
で、「明日、受験なんでしょ? 今、ここで弾きなさい。見て
あげるから。」という。
仲道さん、「でも急には手が・・」
先生 「じゃあ、隣の部屋でしばらく待ちましょう。」
仲道さん、手を慣らしてから試験曲を弾いたのだそうな。
で、合格。 これが入学試験だったのだとか。 (^^)
ドイツつーところは、四角四面の堅苦しいイメージがあったが、
意外と柔軟なところも方々に見受けられてそのイメージは一変
したそうな。
(この放送、再放送も偶然聴いたのだが、)フムフム。
この春だったか、わが国のある公立高校の入学試験で、持込禁止に
していた携帯電話が荷物置き場のリュックから鳴り出し、持ち主の
受験生が会場から退場処分になり、受験が認められなかったつーこ
とがあったのを思い出した。
受験生(中学生)は、その高校に入りたくて受験に臨んだのだろう。
公立高校を受験したのは、家庭の経済的な側面も考慮してのことで
あったろう。
仲道さんのドイツでの経験談との落差に、愕然とするばかりである。
日本では、「何ら本質的でないこと」を必要以上に重要視する、
本末転倒の見当違いがあらゆるところに横行している。
軍隊で、エリが曲がっているとか、猫背であるとの理由で、往復
ビンタが行われるようなことや、シートベルトのネズミ捕りをして、
「法治国家である。法律は守らなければならぬ」というようなことである。
実際の戦場において、日常の身だしなみなんぞがいったい何の関係が
あるものか。くだらない。実にくだらない。
オリンピックの開会式で、整然とした軍隊行進のような入場をした
からといって、金メダルを多く獲れるわけではない。バカバカシイ。
・・・・・
ラジオでの仲道さんの話を聞いて、ふと思ったことであった・・・。
エエ一日を ♪