福島原発事故の調査委員会の報告書が発表された。
事故直後の生々しいやり取りは、改めてあの事故がいかに
恐ろしいものであったかを想起させる。
そして、このお陰で日本人全部が助かったと言っていいのは、
事故直後に東電の社長が現地職員の全面撤退を主張した時、
最高責任者の菅ちゃんが、「そんなことはありえない !」と
一喝して、翻意させたことだ。
考えるだに恐ろしいことだが、もしあのとき原発施設が無人に
なっていたら、当然ベントも海水の注入による原子炉の温度上
昇の食い止めもなく、完全なメルトダウン現象を起こしていた。
細かいことに口を出したり、すぐに頭に血がのぼって周りに
当たり散らしたりと、あまりトップリーダーとしての評判は
芳しくない菅ちゃんだが、この時の決断は評価されてエエ。
国民は菅ちゃんのこの時の決断に感謝するべきであろ う。
ことに(私を含めて)ボロクソにけなしたメディアの謝罪は勿
論である。
(サンケイなどは土下座すべきだろう。)
福島第一の4基の原発が、全てメルトダウンした日本にあと
一歩でなるところだったのだ。民族大移動になっただろう。
わわっ。
れにしても全面撤退の決断をした東電の社長って、なんて
やつじゃ。敵前逃亡は今の軍隊でも重罪だろう。
ともかく、国民はふんと運がエカッタとしかいいようがない。
29日の追加:
自民党の谷垣総裁が、事故調査委員会の報告をうけて、事故
当時の最高責任者の菅ちゃんについて、「ますます人災の疑いが
深まった。徹底的にその責任を追及しなければならない。」と
快気炎。
原発政策を積極的に推進し、東電と原子力村を作り上げてきた
のは自民党じゃあねえか。人災つーならその大半の責任は自民
党にあるわい。ったく。話にならん。