見るとはなしに大河ドラマを見る。
ヒロインのお江の母(お市の方)が、再婚する相手が、秀吉の政敵・
柴田勝家。太地房雄さんが演じている。
40年前の大河ドラマでは、悪役専門の藤岡重慶さんが柴田勝家の役。
その面構えもあって、いかにも意地の悪そうな憎たらしい勝家であった。
だが、史実では、今の太地さんのように柴田勝家つー武将は、とても
憎めない人柄の立派な武将であったそうな。
藤岡重慶さんのイメージのせいで、私はずっと勝家をわりい奴だと
思い続けてきたのである。
(大滝秀治さん等は、イメチェンして好々爺になったが、藤岡さんは
ずっと悪役のまんまであったようである。(^^) )
同じことは、その時のドラマの主人公の豊臣秀吉役の緒方挙さんや、
織田信長役の高橋幸治さんについても同様である。
秀吉も信長も数多くの俳優さんたちが演じてきたが、私の半生を
通して、秀吉つーのは緒方拳なのであり、信長つーのは高橋幸治
さんなのである。
(高橋幸治さんつっても、知らんかな。「おはなはん」のダンナじゃよ。
あっ、おはなはんつってもわからんかのい。若者ってやだねー。)
戦国時代のヒロイン役で印象深いのは、お市の方の三田佳子さん。
れから何といっても極めつけは、細川ガラシヤ役の八千草薫さん。
雑誌や本で細川ガラシヤやお市の方の名前を見るたび、すぐに
彼女たちの顔が想い浮かんでくるのである。
これらのことを考えてみると、俳優の仕事つーのは歴史上の偉人
傑人の偉業にちっとも劣りはしない。
実在した歴史上の人物の値打ちを、我々にいろんな意味合いで
結果として教え、啓蒙しているわけである。
俳優の魅力によって、あらためて歴史に興味を抱くつーことも
ままあることだし。
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歴史上の人物でなくとも、たとえば戯曲や小説の主人公の場合でも
俳優のイメージが脳みそに焼き付いてしまうものである。
ヘミングウエイの「老人と海」の老人はスペンサー・トレーシーだし、
「武器よさらば」の伍長はロック・ハドソン。「誰が為に鐘は鳴る」の
ヒーローはゲーリー・クーパーというように・・・。
げに、俳優つー職業は、他にはない不思議な職業ではある・・・。
緒方拳さんのもう一つのイメージは、このドラマの豆腐屋の青年かな・・・。
懐かしい。
川口晶ちゃんも可愛かった。
※ ↑ユーチューブの演奏、女性に主旋律を歌わせればエカッタ。
男性のボーカルが下手くそで、音楽になっていない。ったく。