まだ先にやるべきこと(捜索や救援)があるせいなのか
どうだか知らんが、なぜか誰も大津波警報のガセ数値
のことを問題にしない。
しかし、人口の半分が犠牲になった町もあるほどの
大きな惨状を招いたのは、気象庁のエエ加減な警報
であったのは疑いはない。
警報では、相馬地方のみが7メートルの高さの津波の
襲来つーことで、その他の地方は軒並み4メートル台
であった。
東北地方の大平洋側、特に三陸海岸地方はすべての
町が漁業で成り立っている。昔から津波の襲来も幾度
となく経験しており、その恐ろしさは百も承知である。
よって、ほとんどの港には5~6メートルの防潮堤が
造られている。4メートルの警報では誰も警戒しない。
が、実際には10メートルをはるかに凌ぐ(15メートルと
言われる)巨大な津波が押し寄せた。
沖の津波も海岸に近くなるほどその高さを増すという。
それだのに、気象庁は予報の数字を間違ったばかりで
なく、住民への警告をも怠ったのである。
これは天災に非ず、まごうことなき人災である。