忘れもしない、さる二日前。
名古屋からの帰り、木曽路を終えて鳥居トンネルを抜けてすぐの
こと。
私のトラックの前を一匹の小さなサルが横切ったのである。
大きさは、んー、小さな柴犬くらい。
チラッと私の方を見て距離感を測ってから、すばやく横切った。
リーゼント・カットであった。
バック・ミラーを見ると、もう一匹。
ひぇー。TVではサルやイノシシの里への出現のニュースはよく見るが、
実物を見るのは20年ぶり。
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今は昔、私が美青年のある冬の頃、群馬と新潟の境の三国峠越えをして
やれやれと道端に停まり弁当を食べていた。
と、何の気なしに眼を上げるとすぐそばの崖の数匹のサルが私を覗いて
いたことがあった。物欲しげなサルの顔が赤かったのが妙に記憶にある。
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そういえば道路上で、カラスが車に轢かれた動物の死骸をつついてる
光景によく出くわした。イタチか何かと思っていたが、毛色からして
サルだったのか・・・
死骸は小さかったから子ザル ?
母ザルが轢かれて死んで、子ザルが取り残されることの方がより残酷な
事であるのかどうか・・・
まだ大人である母親が、残されることの方が救われる?のかどうか
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こういうことは苦手だ・・・
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