今日、都内を走行中に、保育園の子どもたちの一団を見かけた。
折りしも、ちょうど信号待ちになり、私は観察した・・・。
縦2列にならんだ、子どもたちが、一本のロープを小さな手で
つかんで、幹線の歩道を歩いていく・・・。
ズボンのあたりがふくらんでる様子からして、まだオムツのとれない
幼年組の子たちなのだろう。おそろいの帽子をかぶってる・・・。
初めて、保育園から外に出て、公園にでも行くのだろうか。
2、3のいたずらっ子風の子を除いて、みんな、一様に緊張した、
不安げな表情をしているのが、そも無邪気であるがゆえ余計に
印象的である・・・。
彼等を見守るように、4、5人の保母さんがいるが、彼等の表情も
また、こわばって厳しい表情をしている・・・。
(さもありなん。昨日の幼児の事故死は彼等も知ってるだろうから。)
渋滞で前に進めぬ私は、しばらく子どもたちをじっと見ていたが、その
真剣で不安げなまなざしを見ているうち、思わずぐっときて、不覚にも
涙をこぼしてしまった・・・。
周りの世界を楽しむ余裕などあろうはずもなく、幼き無邪気な心はただ、
ただ、ひたすら一心に 「みんなから遅れまい・・」「取り残されまい・・・。」
として・・・必死にロープにしがみついて・・・
とてもたまらなかった・・。
・・・・・・・・・・・・・・・
チビちゃんたちの、未来に起こりうる不幸は一切合切、この私が
身代わりに引き受ける。されば、彼等をゆめ、悲しい、切ない思いに
させるようなことの起きぬよう、私は天に祈ったのだった・・・。
今夜の一曲 「 あふれよ我が涙 」 作曲:ジョン・ダウランド
http://jp.youtube.com/watch?v=LCfhqh0u20c