このところ都心を走り回る仕事が多い。
週に何度も、皇居の傍を通る。
今日の夕方から、本郷、神田を抜けて、大手町、新橋、六本木、
赤坂、麻布へ・・・。
なぜか、最近は、「もうここに来ることは二度とあるまい・・・。」
とても寂しく名残惜しい気持ちに襲われる。
今夜も、御茶ノ水から、神田の本屋街を抜ける際、
上京した頃のことを、思い出してしまって、ちょっとオセンチに
なってしまった。毎日のように古本屋に通ったものだ。
あの頃(30数年昔)の面影は、いまは既にないけれど・・。
御茶ノ水駅周辺の学生街、キャンパスは、左翼運動のタテカン
で、埋め尽くされていたものだ。
今や、順天堂大も明治も日大もみな、オフィス・ビルのような
近代的なビル。
駅前には、立ち食いのうどんやがあったが、今はない。
昔と変わらないのは楽器屋が店構えを今風にして、営業してること
くらい・・・。
行きかう若者が多いのは、今も昔も変わらない。
それぞれ夢や悩みで、心をいっぱいにして、体がはちきれんばかりに、
あえぎながら歩いていく・・・。
かって、わたしもこの雑踏の中にまぎれていたのだ・・・。
私は彼等を見ながら、願う。
「成功した人生でなくても良い。でもせめて、苦しみの少ない人生で
ありますように・・・。」
今夜の一曲
「 ノクターン NO.20 遺作 」 ショパン:作曲
pf演奏:クラウディオ・アラウ
http://www.youtube.com/watch?v=PEyEw-8Kuv8
http://www.youtube.com/watch?v=eRqURo6FugA
(↑ 瀬田敦子さん演奏のもエエね・・・。)
GN